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厚木市での会社破産

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ケース紹介

 

厚木市内のエアコン工事関係会社

債権者数約2社

負債総額約100万円


神奈川県厚木市内で大手家電量販店のエアコン設置工事業務等をしていた会社です。

個人経営での事業も多いですが、法人化したほうが有利ということで、法人化して業務をおこなっていた会社です。

債権者も負債総額も少ないものの、個人の債務が多く、あわせて自己破産をしたいとのことでした。

著者 弁護士石井琢磨

 弁護士石井琢磨
 更新:2021.7.30

 

帳簿がない

会社の経理については、帳簿等を作成していないとう状況でした。

決算書もなく、申告もしていないという税務的には大問題な状態。

資金の動きとしては、工事代金が口座に入金され、そこから仕入代金、給与、保険料といった支払いをしていたため、比較的明確ではありました。

役員報酬も、あらかじめ金額を決めておらず、お金が必要なときに会社の口座から引き出していたというもので、税務上は問題が多い状態でした。

実態が個人事業の延長のようなものであったとはいえ、このような会計状況だと調査事項が増えます。

 

預金口座

ただ、会社名義の預金口座も1行だけでした。

元請会社からの入金、エアコンや部材の仕入れ先への出金、元従業員への給与の支払いなど、収支はわかりやすい状態でした。

そこから、過去の数字は追えることとなりました。

 

車両について

業務の性質上、車が必要なはずですが、会社名義の車両はありませんでした。

業務には、従業員、代表者個人名義の車両、親族から借りた車両を使用していたとのことでした。

会社の業務で使用する車両であることから、会社で任意保険を契約し、保険料を支払っていただけでした。


したがって、処分できるような財産はない状態での申立でした。


孫請としての業務

主な業務は大手家電量販店の孫請けとして、エアコンの設置工事を請け負うのが主な業務でした。

業務の性質上、エアコンの販売が多い5月中旬から8月ころにかけての売り上げが多い一方で、冬場の売り上げはほとんどありませんでした。

また、元請けを経由するため、工事代金の入金は2ヶ月くらい後になるという資金繰りの問題を抱えていました。


この他にも電気工事の請負をしていましたが、受注できる仕事自体が少なく、売上げとしても僅かでした。

 

資金の不足と個人名義クレジットカード使用

このような業態であることから、夏場に稼ぎ、冬場は細々と電気工事を請け負う業界でした。

業界全体がそのような感じです。

また、6月頃は、工事が増加し部材等の仕入れも増える一方で、増加後の工事代金入金前のため資金繰りが厳しい時期になります。業務に使用していた車の車検もすべて、繁忙期を避けて5月にしていたことから資金繰りを一層厳しくしてた事情がありました。


設立当初、資金がなかったため、代表者個人名義でクレジットカードを作成し、会社の経費支払に使用するようになりました。

ただ、個人事業のような感覚だったことから、会社の経費を立替えたといった処理はしていませんでした。

また、会社の口座から代表者の口座に資金を移して返済していますが、立替金の返済なのか役員報酬なのかも不明確でした。

その後も、冬場には運転資金が不足し、個人名義の借入れやクレジットカードで資金繰りをする状況。

そのため、代表者個人名義の債務が徐々に増加していきました。役員報酬が会社から出せないことから、生活費を借入れたこともありました。

 

従業員の独立による売上減少

3人で始めた会社でしたが、同僚が独立。

それに伴い、受注できる仕事の量も減る見込みとなり、返済を続けられるだけの売上げがなくなる見込みとなりました。

売上げの減少により、個人名義の債務について返済を継続する見込みがなくなりました。

会社名義での融資は受けておらず、買掛金と税金が債務という状態でした。

しかし、それでも、払えるだけの会社財産はありませんでした。

 

会社自体の債務は少なかったものの、運転資金を個人借り入れで補っていたという状態。

おそらく会計を整理すれば、当初から赤字体質の法人であったことが見込まれます。本来であれば、運転資金を法人名義で借り入れるものですが、深く考えずに、個人名義のカードで補填していたという事情です。

売上の季節変動が大きいため、全体の資金繰りが見えにくいのですが、1年を通しての数字をみることで、ビジネス的にどうだったのか確認できたはずです。

早い段階で税理士等に確認してもらったほうが良かったといえるでしょう。

 

 

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