
厚木市での会社破産
ケース紹介
厚木市内の自動車部品販売会社
債権者数約8社
負債総額約2000万円
厚木市内で自動車部品、トラック部品の販売をしていた会社です。
当初は個人事業ではじめ、経営が順調なタイミングで法人成りした会社です。
しかし、業界全体の低迷があり、売上が数年前から激減、会社名義での融資は受けられず、代表者名義での借入をして運転資金につぎ込むなどしたものの、借入金の返済どころか、地代などの経費支払もできなくなってしまい、経営破綻となってしまいました。
最終決算時の年間売上は3000~4000万円程度でした。
会社名義の財産については自動車があったものの、売却して運転資金にあてているような状態で、わずかな預貯金があるのみでした。
また、代表者も保証債務のほか、個人名義で借入をしていたため、多重債務状態になっており、あわせて破産手続きをする必要がありました。
管財予納金20万円の準備にも時間がかかってしまい、代表者の就職、予納金の積立が終了してから破産の申立をしたため、依頼・受任通知による支払停止からはかなり時間がかかってしまいました。
中小企業では、20万円の管財予納金を準備することも難しい状態にまでなってしまっているケースがあります。このような状態だと、裁判所への申立まで相当の時間がかかることになってしまい、債権者にも迷惑がかかってしまいます。
破産の申立を担当する弁護士の立場からすると、全財産を使い切ってしまう前に、見切りをつけて相談に来てもらえると助かる、という気持ちがあります。
ただ、会社への愛着があることが多く、経営者として、なかなか見切りをつけるのが難しいのですがね。